中国西部の歴史と文化が息づく敦煌は、シルクロードの要所として知られ、莫高窟をはじめとする世界遺産が点在する観光地です。その玄関口となるのが「敦煌莫高国際空港(IATA: DNH)」です。本記事では、空港の基本情報から交通アクセス、主要路線、施設・サービス、利用時のポイントまで、実用的な情報を詳しくご紹介します。

敦煌空港完全ガイド

フライト情報:敦煌莫高国際空港 発着便のご案内

● 主な到着空港(就航地)

敦煌莫高国際空港は、中国国内の主要都市と直行便で結ばれています。主な就航地は北京(首都国際空港・大興国際空港)、上海(浦東国際空港・虹橋国際空港)、西安(咸陽国際空港)、成都(双流国際空港・天府国際空港)、広州(白雲国際空港)、深圳(宝安国際空港)、蘭州(中川国際空港)、重慶(江北国際空港)、昆明(長水国際空港)などです。さらに、2025年からは香港国際空港との間で観光チャーター便が開始され、国際(地域)線も拡充されています。

●国内線・国際線情報

敦煌空港からは、中国国内の主要都市(北京、上海、広州、成都、深圳、蘭州、西安、重慶、昆明など)への直行便が運航されています。国際(地域)線は2025年より香港との定期チャーター便(週2便)が運航開始し、将来的にはマカオ、台北、東南アジア方面への路線も計画されています。

● フライト所要時間(目安)

  • 北京(首都・大興) → 敦煌: 約3時間15分
  • 上海(浦東・虹橋) → 敦煌: 約3時間40分
  • 西安 → 敦煌: 約2時間
  • 成都 → 敦煌: 約2時間15分
  • 広州 → 敦煌: 約3時間30分
  • 蘭州 → 敦煌: 約1時間20分(便数最多)
  • 香港 → 敦煌: 約3時間45分(チャーター便)

敦煌空港完全ガイド

空港から市内への移動手段

  • タクシー:
    敦煌空港から市中心部(陽関路・沙州夜市エリアなど)までは、タクシーで約15〜20分、料金は約30〜50元が目安です。空港正面のタクシー乗り場から乗車でき、必ずメーターを使用してください。深夜帯は台数が少ないため、混雑期には早めの手配がおすすめです。
  • シャトルバス:
    一部の到着便に合わせて敦煌市内行きのシャトルバスが運行されています。主な停留所は市政府、敦煌駅、主要ホテルなど。運行時間は到着便に応じて異なり、空港到着ロビーの案内所で確認できます。料金は10〜15元、所要時間は約25〜30分です。
  • 公共バス:
    路線バスも利用可能ですが、本数が少なく、便の時間も限られています。料金は1〜2元と安価ですが、観光目的ではシャトルバスやタクシーの利用が便利です。
  • 配車アプリ(ライドシェア):
    中国国内で普及している「滴滴出行(DiDi)」などのアプリを使用して配車が可能です。料金や所要時間はタクシーとほぼ同等で、アプリ上で乗車位置・目的地の設定、支払いが完結できます。
  • ホテル送迎サービス:
    一部のホテルでは空港送迎サービスを提供しています。予約時に事前に確認・手配しておくと便利です。旅行サイトや空港送迎予約サイトを通じた事前予約も可能です。

空港内の施設・サービス

飲食・ショッピング

  • 国内線ターミナル(T3): 軽食カフェ、ローカル軽食スタンド、敦煌特産のお土産店(干し果物、砂漠絵画など)があります。
  • 国際線ターミナル(T2): 出発エリアには免税店が設けられており、アルコール類、たばこ、化粧品などを扱っています(国際便搭乗時に限り利用可能)。

サービス施設

  • 無料Wi-Fi:全館で無料Wi-Fiが利用可能。接続時にSMS認証が必要な場合があります。
  • 案内所:到着・出発ロビーに情報カウンターを設置。観光地情報や交通案内も提供。
  • 手荷物預かり:有料でスーツケース等を一時預かり可能。
  • ATM・両替所:中国銀行などのATMが設置されており、銀聯カード対応。両替は銀行窓口または市内利用を推奨。
  • 医療施設:応急処置が可能な医務室を完備。
  • 充電スポット:搭乗口付近や待合スペースにスマホ充電ステーションがあります。

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空港利用時のポイント

  • 早めの到着:国内線は出発の1.5時間前、国際線は2時間前の到着を推奨
  • 荷物制限の確認:航空会社ごとに異なるため、事前に確認
  • 交通手段の確認:タクシー・シャトルバスの運行情報を要確認
  • 観光地へのアクセス:莫高窟、鳴沙山・月牙泉へはタクシーや観光バスが便利
  • 季節の注意:夏は高温、冬は寒冷。服装や体調管理に配慮を

敦煌莫高国際空港は、歴史と文化が融合する敦煌旅行の出発点として、充実した施設と多彩な路線で旅行者を迎えています。空港の最新情報やフライトスケジュールについては、公式ウェブサイトや各航空会社の情報を随時確認することをおすすめします。

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