中国甘粛省に位置する歴史の街・敦煌(とんこう)は、シルクロードの重要な拠点であり、世界遺産の莫高窟(ばっこうくつ)や自然の絶景鳴沙山・月牙泉など多くの観光名所を有します。近年、高速鉄道が敦煌まで開通し、アクセスが飛躍的に向上しました。本記事では「高速鉄道で敦煌へ行く方法」と「敦煌高鉄駅の利用ガイド」を中心に、初めて訪れる日本人観光客にもわかりやすく実用情報をまとめています。

敦煌高鉄駅とは?

敦煌高鉄駅は2023年に開業した新しい高速鉄道駅で、敦煌市中心部から約8キロ離れた場所にあります。蘭州や西安、ウルムチなど主要都市からの高速鉄道が接続し、従来のバスや飛行機に比べて時間とコストの面で大きな利便性を提供しています。

高速鉄道・鉄道で敦煌観光へ:快適アクセスと実用ガイド

主な高速鉄道ルート

  • 蘭州西駅から敦煌高鉄駅: 約520kmの距離を約4時間で結びます。甘粛省の省都蘭州は中国西部の交通ハブで、蘭州西駅からの直通便が増えています。
  • 西安駅経由ルート: 西安から蘭州を経由し、敦煌へ。西安から蘭州西駅まで約6時間、さらに乗り換えて敦煌へ向かいます。
  • 新疆ウルムチから敦煌への新ルート: 新疆ウイグル自治区のウルムチからも高速鉄道が開通し、シルクロード沿いの旅がより自由に。

高速鉄道チケットの購入方法

  • オンライン予約: 公式サイト「12306.cn」や中国鉄道の公式アプリから予約可能。
  • 駅窓口・自動券売機: 敦煌高鉄駅にはパスポートを提示して購入できる窓口と多言語対応の券売機があります。
  • 旅行代理店利用: 現地の旅行会社でも購入可能。パッケージツアーにはチケット込みのものも。

高速鉄道利用の流れ(敦煌駅の場合)

  • 改札前に到着:敦煌高鉄駅の改札は出発の30分前に開きます。パスポートとチケット(電子チケット可)を準備してください。
  • セキュリティチェック:駅入口で手荷物検査を受けます。液体物や危険物は持ち込み不可です。
  • 改札口でのチケット確認:チケットかQRコードを改札機にかざして通過します。スタッフも常駐しているため、困った時は声をかけましょう。
  • ホームへ移動:エスカレーターやエレベーターで指定のホームへ移動します。案内表示は中国語と英語が基本ですが、駅員に聞くと親切に教えてくれます。
  • 乗車・車内での過ごし方:座席番号はチケットに記載されています。車内は禁煙で、快適な空調が完備されています。車内販売やWi-Fiサービスも一部区間で利用可能です。

高速鉄道・鉄道で敦煌観光へ:快適アクセスと実用ガイド

敦煌高鉄駅の施設案内

  • 待合室:広く快適な待合室があり、座席数も十分。無料Wi-Fiが利用可能です。
  • 飲食店・売店:軽食やドリンクを販売する売店が複数あり、簡単な食事やお土産の購入ができます。
  • バリアフリー設備:エレベーターや車椅子対応トイレも完備されており、身体の不自由な方も安心して利用できます。

駅から市内・観光地へのアクセス

  • タクシー: 敦煌市街地までは約15〜20分、料金は約30元。駅前にタクシー乗り場あり。中国語で目的地の名前をメモしておくとスムーズ。
  • 公共バス・シャトル: バス路線もありますが本数少なめ。スマホで「滴滴(DiDi)」配車アプリを使うのが便利です。
  • 観光地へのアクセス: 莫高窟へは市内中心から車で約40分。現地ツアーの専用バス利用がおすすめ。月牙泉、鳴沙山も車で20〜30分。

敦煌高鉄駅のおすすめ利用アドバイス

  • 早めのチケット予約を:人気路線や観光シーズンはチケットが早く売り切れます。オンラインで事前予約がおすすめです。
  • 現地到着後の移動手段を確認:タクシーは便利ですが、配車アプリ「滴滴(DiDi)」を事前にスマホにインストールしておくと英語対応も増え、スムーズに配車できます。
  • 現金とモバイル決済の両方を用意:駅や車内販売ではQRコード決済(WeChat Pay、Alipay)が主流。日本のクレジットカードは使えない場合が多いので、中国元現金も必ず持参しましょう。
  • 荷物管理に注意:セキュリティチェックがあるため、手荷物は軽くまとめ、液体物は制限内に。貴重品は身に付けて管理しましょう。

高速鉄道・鉄道で敦煌観光へ:快適アクセスと実用ガイド

敦煌高鉄駅の開業で、中国西部の敦煌へのアクセスは格段に向上しました。高速鉄道は安全で快適、時間も節約でき、シルクロードの歴史的名所巡りや敦煌旅行に最適な交通手段です。蘭州や西安を拠点に、ぜひ高速鉄道を活用して砂漠のオアシス・敦煌の魅力を存分に堪能してください。

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