敦煌ヤルダン国家地質公園は、ユネスコの世界文化遺産および世界ジオパークに登録されている壮大な砂漠地帯で、ユニークなヤルダン地形とシルクロードの歴史的重要性で知られています。敦煌市の北西約185kmに位置し、全体が中世の古代都市のような景観を持ち、東西約25km、南北約1~2kmに広がっています。
また、強風が吹き抜けるとまるで悪魔の叫び声のような音が響くことから、「魔鬼城」の異名を持ち、神秘的な雰囲気が漂う観光スポットとして人気を集めています。

敦煌ヤルダン国家地質公園ツアー

観光情報

営業時間
敦煌ヤルダン国家地質公園の営業時間は8:30~18:00ですが、季節により変動する場合があります。例えば、2025年3月20日からは営業時間が7:30~17:30に変更されます。訪問前に最新の情報を確認することをおすすめします。

入場料:50元
子供(身長1.2m以上)および65~70歳のシニア:25元
身長1.2m未満の子供および70歳以上のシニア:無料

おすすめの観光時間: 2~3時間

敦煌ヤルダン国家地質公園ツアー

敦煌魔都での見どころ

敦煌ヤルダン国家地質公園には、「北ルート」と「南ルート」の2つの観光コースがあります。園内は目印が少なく、携帯の電波も弱いため、北ルートの観光には専用の観光バスを利用する必要があります。

北ルート – 4つの必見スポット
観光バスは4つの絶景ポイントに停車し、各スポットで約10~30分の観光時間が設けられています。

獅子迎賓
最初の停車スポットは「獅子迎賓」。雨風や地盤の崩壊によって削られた岩が、まるで遠くから訪れる客を迎える巨大なライオンのように見えます。

獅身人面(スフィンクス)
2番目のスポットは「スフィンクス」。遠くから見ると、人間の顔を持つライオンの姿に見える巨大な岩が立っています。かつてこの場所は柔らかい砂地でしたが、大雨で削られ、強風により雄々しいライオンの形が作り出されました。

孔雀玉立
3番目のスポットは「孔雀玉立」。長年にわたる強風と豪雨の浸食によって、まるで尾羽を広げた孔雀のような形の岩が作られました。その優雅で誇り高い姿は、まさに自然の奇跡です。

西海艦隊
最後に訪れるのは「西海艦隊」。これまでの3つの単独の岩とは異なり、こちらは多数の岩が集まり、まるで広大なゴビ砂漠を航行する壮大な艦隊のように見えます。その圧倒的なスケールと神秘的な雰囲気に、きっと感動することでしょう。

南ルート – 自由に探索できる絶景エリア
北ルートとは異なり、南ルートでは時間に縛られることなく、自分のペースで散策しながら写真撮影を楽しむことができます。ここでは、大小さまざまな形をした奇岩群や、遥か遠くまで続く広大な砂漠の景色を堪能できます。特に南ルートの最高地点からは、数キロ四方の壮大なパノラマビューを一望することができます。

敦煌ヤルダン国家地質公園ツアー

観光ののベストシーズン

:3月から5月は気候が温暖で旅行に最適ですが、砂嵐には注意が必要です。
:9月から11月は空気が爽やかで、雅丹地形を見るのに最適な時期です。

最適な時間

日の出と日の入り:日の出と日の入り時、陽光が柔らかく、光と影の効果が美しく、雅丹地形の写真撮影に最適な時間です。
早朝:朝9時頃は気温が涼しく、観光に適しています。
夕方:夕方、日が沈む頃、雅丹地形は夕陽に照らされ、さらに壮大な景色が広がります。

夕日を楽しむ絶好のスポット:敦煌ヤルダン国家地質公園での夕日は、一生に一度は見たい絶景のひとつです。特に 19:00~21:00 はベストタイムで、夕焼けが空の半分を赤やオレンジに染め、黄金色の光が雲を包み込みます。沈みゆく太陽の余韻に照らされながら、果てしなく続く砂漠と空が織りなす幻想的な風景を眺めることができます。その美しい光景に心奪われ、忘れられない旅の思い出となるでしょう。ぜひカメラに収め、その感動を永遠に記憶に残してください。

アクセス方法

敦煌市内から敦煌ヤルダン国家地質公園へ行くには、直行バス、チャーター車などのアクセスが可能です。

直行バス
ルート:敦煌ホテル(敦煌市陽関中路151号)発 → 西千仏洞、陽関、玉門関、ヤルダン国家地質公園を巡るルート
料金:78元(バス料金のみ、各観光地の入場料・シャトルバス代は別途)
運行時間:
午前便 07:30発
午後便 13:30発(※冬季は午後便なし)

チャーター車(貸切)
ルート:敦煌古城、西千仏洞、玉門関、陽関、ヤルダン国家地質公園を巡るプラン
料金:約900元(9人乗りバン)※入場料・シャトルバス代は別途
特徴:運転手が途中で簡単な説明をしてくれるため、自由に観光したい方におすすめ

旅行のヒント

♦午後からの出発がおすすめ:夕日を鑑賞するために、できるだけ午後に訪れるのが理想的です。
♦公園内は電波が弱いため、移動中の暇つぶしとして事前に映画や動画をダウンロードしておくと便利です。また、オフライン地図を事前にダウンロードしておくことをおすすめします。
♦暑さ対策を万全に:園内は日差しが強く、日陰がほとんどありません。日焼け止めを塗り、十分な水分とエネルギー補給できる軽食を持参しましょう。
♦強風対策を忘れずに:突然の強風が吹くことがあるため、マスク、防風フェイスマスク、防風メガネを持って行くと安心です。
♦車窓からの景色を楽しむコツ:園内の観光バスでは、運転手側の座席を選ぶと、より良い角度で雅丹地形の絶景を楽しむことができます。
♦敦煌ヤルダン国家地質公園は敦煌市内から約160km離れており、車で約2時間。途中、玉門関遺跡を通るため、一緒に観光するのがおすすめです。

敦煌ヤルダン国家地質公園は、その壮大な地形と神秘的な風景で訪れる人々を魅了し続けています。広大な戈壁と雅丹地形が織り成す美しい景観は、まさに自然の力が生み出した芸術作品です。静かな時間の中で、古代の大地が生んだ奇跡のような風景を堪能し、心に残る特別な体験をお楽しみください。敦煌を訪れる際は、ぜひ雅丹地質公園を訪れ、その圧倒的な自然の美しさを感じてください。

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