出発する前に
ビザの確認
日本国籍の方は、中国入国にビザが必要です。ビザの申請は、居住管轄区の中国公館または旅行会社を通して行うことになります。観光目的ではLタイプ(観光ビザ)が適用で、最も申請しやすいビザです。ビザの取得には一週間ほどかかるため、早めの手続きをお勧めします。
ビザの取得は中国旅行の第一歩です。しっかり準備して、スムーズな旅行を楽しみましょう。
※2024年11月30日~2025年12月31日まで日本人が観光、商用などを目的に中国を30日以内で滞在する場合、ビザが免除されます。
現地の通貨(人民元)の準備
中国ではクレジットカードが使えない場所も多いため、現地通貨(人民元)を用意しておくと便利です。ATMで現金を引き出せる場所もありますが、事前に両替をしておくことをおすすめします。両替は通常、国際空港内の銀行、市内の大手銀行、ホテル、ショッピングセンターでできます。
また、オンライン決済が普及していますため、WeChat Pay/アリペイが使えると決済が大幅に便利になります。観光客向けにも、クレジットカードと連携したり、海外からの銀行口座を登録したりする方法が用意されているため、旅行中にもスムーズに利用できます。
インターネット制限
中国ではGoogle、Facebook、Instagramなどの海外のサイトやアプリが制限されています。VPNを利用するのがお勧めです。Wi-Fiが普及しているため、多くのホテルやカフェ、観光地でインターネットに接続できますが、Wi-Fiのセキュリティにも注意が必要です。
また、地図アプリはGoogle Mapsの代わりに、「百度地図」や「高徳地図」なども活用できます。
ワクチン
B型肝炎ワクチンの接種がおすすめです。COVID-19接種証明書や陰性証明書が求められる場合がありますため、最新の入国条件を確認することが重要です。ほかに狂犬病ワクチンなどを接種するか、医師と相談するのがおすすめです。
中国入国・出国
入国
パスポートの有効期限とビザの確認の他、健康状況申告書と税関申告に注意が必要です。
出国
セキュリティチェックや税関チェックなどの手続きに時間がかかることがあります。出国カードの記入も忘れないようにしてください。
旅行安全
治安に注意
中国の大都市は比較的安全ですが、人混みの多い場所ではスリや詐欺に注意が必要です。特に観光地や駅周辺では、バッグをしっかり守り、貴重品を分けて持ち歩くと良いです。
食安全と水
中国では生水を飲むのは避けるべきです。ボトルウォーターを購入するか、ホテルの水道水を沸かして飲むのが安全です。屋台やローカルレストランでの食事は美味しいですが、衛生状態に不安な場合もあります。また、食べ物が辛いことが多いので、辛いが苦手な方は注文時に注意が必要です。
交通ルールと移動
タクシーやバスの運転がやや荒いことがあります。信号無視や急な進行方向変更などが多いので、車に乗る、または横断歩道を渡るときは十分注意してください。地下鉄やバスの混雑具合も予想以上ですので、早めに到着するように心掛けましょう。
また、中国の道路は日本とルールが違い右側通行なので、横断する時は特に左側に注意してください。交差点では車は常時右曲がり可能なため、注意が必要です。
緊急時の対応
緊急時には、最寄りの日本大使館または領事館に連絡することが大切です。例えば、パスポートを紛失した場合や、病気・事故などの際にサポートを受けることができます。事前に大使館・領事館の連絡先をメモやスマートフォンに保存しておくと安心です。
交通事故やトラブルに巻き込まれた場合は、まず警察に連絡し、その後、日本大使館または領事館に報告します。特に言葉の壁があるため、現地での対応に不安がある場合は、大使館のサポートを受けると安心です。
中国の緊急番号
警察: 110
救急(病院・救急車): 120
消防: 119
他注意点
プラグの種類
中国で一般的に使われているプラグは以下の3種類です。
Aタイプ(日本と同じ2つ穴の平型)
Cタイプ(ヨーロッパでよく使われる丸い2つ穴)
Iタイプ(斜めの3ピン)
電圧と周波数
電圧:220V(日本は100V)
周波数:50Hz(日本は50Hzまたは60Hz)
ユニバーサル変換プラグを持参すると、どのプラグにも対応可能です。
電化製品の対応電圧を事前に確認し、必要なら変圧器も用意するといいでしょう。
トイレのタイプ
大都市や観光地、ショッピングモール、ホテル、国際空港などには洋式トイレが多く、一方で、公共の場所や一部の商業施設、地方のトイレでは和式トイレが多いです。また、公共トイレにトイレットペーパーがないこともありますため、自分で用意しておくと安心です。ほとんどのトイレはペーパーを流しないタイプです。
チップの習慣
中国ではチップの習慣がほとんどありません。高級ホテルやレストランでも不要です。
文化・マナー
公共の場での音量が大きくなることがあり、特に騒がしい場所もありますが、こちらの文化に合わせることも大切です。例えば、食事をするときはマナーを守り、食事中に音を立てることは避けた方が無難です。