兵馬俑博物館は、世界的に高い評価を受ける考古学的遺跡であり、その独自性と歴史的重要性から「世界遺産」や「世界8番目の不思議」として知られています。壮大なスケールと精巧な作りは、世界中の観光客や研究者を魅了し続けています。

当社の兵馬俑ツアーでは、中国・陝西省西安の東、驪山のふもとに位置するこの貴重な遺跡へご案内します。秦の始皇帝陵から東に約1.5km離れた場所にあり、兵馬俑坑には、始皇帝の軍隊を再現した数千体の兵士や馬の像が並んでいます。

秦王朝の軍事力や文化の粋を集めたこの兵馬俑は、中国の歴史と文化を象徴する貴重な中国の世界遺産です。 中国旅行の際には、絶対に訪れるべき観光スポットです。

兵馬俑坑博物館

兵馬俑について知っておくべき歴史

秦の始皇帝が統一した中国初の帝国を象徴する「地下軍団」、兵馬俑。

建造の背景
13 才からの 37 年間のプロジェクト
始皇帝が即位した 13 才(紀元前 246 年)から造営を開始。日本の「法隆寺」建設期間の約 3 倍に及ぶ 37 年間、70 万人の労働者が投入されました。

始皇帝の「死後の世界」への願い
兵士・馬・戦車が並ぶ兵馬俑は、始皇帝が死後も帝国を統治するための「冥界の軍隊」です。これは日本の「徐福伝説」ともつながり、不老長寿への憧れが共通しています。

発見のエピソード
1974 年、陝西省の農民・楊志発が井戸を掘っていたところ、赤い土から兵馬俑の頭部が現れました。

兵馬俑博物館を訪れるべき理由

兵馬俑博物館へ訪れる魅力的な理由をご紹介します。

考古学の重大発見
兵馬俑は 20 世紀の重要な考古学発見の一つです。秦王朝の強大な軍事力と高度な芸術性を示しています。数千体の兵馬俑はそれぞれ独自の表情や姿勢を持ち、当時の兵士をモデルに作られたと考えられ、秦代の社会や軍事組織を知る貴重な手がかりです。

世界遺産としての栄誉
1987 年にユネスコの世界遺産に登録され、「世界 8 番目の不思議」として知られています。この称号は兵馬俑の壮大な規模と精巧な制作技術を表しています。

<豆知識>
称号の由来:1978 年にフランスのシラク大統領が訪中し、兵馬俑の壮大さに驚嘆して命名しました。
表情の秘密:兵馬俑の顔は全て異なり、実在の兵士をモデルにしたと考えられます。
発掘時の彩色:当初は鮮やかな彩色が施されていましたが、空気と接触して大部分が酸化で消失。現在、一部にはまだ残留する色彩があります。

兵馬俑博物館で必見なものは何ですか?

博物館には、3つの主要な俑坑と青銅の戦車の展示があります。

1号坑:三つの坑の中で最大の規模を誇り、面積は14,000平方メートル以上に及びます。6,000体以上の兵馬俑が戦闘隊形で整然と配置され、歩兵、騎兵、戦車が揃う壮大な光景が広がります。秦王朝の軍事編成を知るうえで欠かせない見どころです。

2号坑:L字型の構造を持ち、約1,500体の兵馬俑と80台以上の木製戦車が発見されています。歩兵、騎兵、戦車が一体となった多様な編成が特徴で、秦王朝の軍事戦略を知ることができます。

3号坑:最も小規模な坑で、1号坑と2号坑の指揮所としての役割を持っています。発見された兵馬俑はわずか68体で、軍の指揮系統を示す貴重な遺跡です。

青銅馬車:青銅製の馬車と馬は、最も古く精巧に作られた貴重な青銅器です。最高級の装飾と完全な馬具を備え、世界考古学史上最大の青銅遺物とされています。その発掘は、秦代の冶金技術や馬車の構造、製造技術の研究において貴重な資料となっています。

兵馬俑は等身大で精巧に作られており、身分に応じて高さや服装、髪型が異なります。そのリアルで生き生きとした表情は、秦代の高度な工芸技術を示しています。

兵馬俑青銅馬車

兵馬俑はどのように作られたのか?

兵馬俑は地元の材料を使用し、政府の労働者や職人によって工房で作られました。

頭部、腕、脚、胴体はそれぞれ別々に成形され、組み立て時に接合されました。顔は型を使って作られ、少なくとも10種類の異なる顔の型が使用されていたと考えられています。

また、一部の武器にはクロム酸化膜が施されており、錆を防ぐための高度な冶金技術が秦の時代にすでに存在していたことを示しています。

兵馬俑博物館の観光情報

兵馬俑博物館は、中国の歴史と文化に興味のある方にとって必見の観光スポットです。

200人以上の国家元首や政府首脳が訪れ、中国古代文明の象徴ともいえる存在となっています。

♦観光者は、壮大なスケールと精巧な作りの兵馬俑を間近で鑑賞できるだけでなく、秦王朝の歴史やその意義について深く学ぶことができます。

♦所在地

兵馬俑博物館は、中国陝西省西安市臨潼区に位置しています。

♦営業時間

3月16日~11月14日:8:30~17:00

11月15日~3月15日:8:30~16:30

♦入館チケット

大人:120元

学生(学生証提示):半額

無料対象:65歳以上の高齢者、障害者、中国の現役軍人、16歳未満の子供(保護者同伴)

♦アクセス

空港からのアクセス

空港シャトルバス(臨潼線):臨潼バス停で下車、運賃は30元(1日4便)。

空港バス2号線:西安駅まで移動し、バス停から5番、914番、915番のバスに乗車。

高速鉄道駅からのアクセス
西安北駅から西安鉄道駅まで266 番バスに乗り、バス停まで歩いて、5 番、914 番、915 番のバスに乗って博物館へ行きます。

♦ガイド付きツアー:経験豊富なガイドが兵馬俑の歴史や意義について詳しく解説。音声ガイド(多言語対応)も利用可能。

♦所要時間:館内をじっくり回るには2~3時間程度を推奨。3つの坑と展示ホールを訪れる時間が確保されます。

♦撮影について:博物館のほとんどのエリアでは写真撮影が許可されていますが、遺物を保護するためにフラッシュ撮影は禁止されています。

♦観光に最適な時間:

混雑を避けるためには、朝早くまたは午後遅くに訪れるのがオススメです。最も混雑しない時期は通常、11月から3月ですが、寒い天候に備えてください。

兵馬俑坑博物館

兵馬俑博物館のサービス施設

♦駐車場:料金目安 20元/回(所在地:陝西省西安市臨潼区秦陵北路近く)

♦携帯電話の充電:観光サービスセンターに充電用のコンセントがあります

♦手荷物預かり:料金は現地スタッフにお問い合わせください(所在地:チケットセンター東側手荷物預かり所)

♦観光案内:観光センターでは、電子ガイドツアーと専門ガイドによる解説サービス(中国語、英語、日本語)を提供しています。また、無料の音声検索サービスやボランティアによる無料相談も行っています。

♦ベビーカーレンタル:無料(貸出場所:観光サービスセンター)

♦車椅子レンタル:無料(貸出場所:観光サービスセンター)

♦トイレ:案内標識に従っていくつかのトイレを使用できます。

♦喫煙所:館内に複数の喫煙所があります

♦ATM:観光サービスセンターは、観光エリアのメイン入口右側にあります。

♦飲食施設:有料、観光エリア内にビュッフェがございます。

♦自動販売機:観光サービスセンター内に設置されています。

♦コンビニエンスストア:館内および入口に複数の店舗があります。

兵馬俑周辺の必見スポット

兵馬俑博物館観光の前後には、周辺の歴史スポットを組み合わせたプランがおすすめです。
周辺観光を組み合わせることで、秦から唐まで、古代中国の歴史の流れを体感できます。

<主要周辺スポット>
華清池
楊貴妃が入浴したと伝わる唐代の温泉遺跡
蒋介石幽閉事件の舞台「西安事件」の史跡も

秦始皇帝陵
未発掘の陵墓本体(世界遺産に包含)
高さ76mの巨大墳丘から始皇帝の権力を実感

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