
西安ビャンビャン麺 – 代表的な西安料理
中国の歴史ある都市・西安には、時を超えて愛されてきた郷土料理が数多く存在します。その中でも一際インパクトのある西安の名物料理といえば、「ビャンビャン麺(biangbiang面)」です。西安は中国北西部に位置し、シルクロードの起点として知られ、麺料理が人々に親しまれています。見た目の迫力、名前のユニークさ、そして忘れられない味わい――今回はこの西安名物麺料理をご紹介します。
名前の由来:あの「ビャン」の字って何?
「ビャンビャン麺」の“ビャン”という字は、中国語の中でも最も画数が多い(57画とも言われる)超難解文字として有名です。辞書にも載っていないこの字は、実は麺を打つ時の音が語源。「ビャン!」と麺を板に叩きつける音から名付けられたと言われています。
看板にこの巨大な漢字が描かれているだけでも、観光客の注目の的に。店に入る前から話題性たっぷりです。
ビャンビャン麺の特徴とは?
ビャンビャン麺の最大の特徴は、幅広くて長い手打ちの麺です。まるでベルトのような形状の平打ち麺は、コシが強くて食べ応え抜群。一般的な麺よりも数倍の幅があり、ひと口では食べきれないほどの迫力があります。
また、スパイスや香味油を使ったピリ辛な味付けが多く、にんにくや酢、クミンなどの香りが食欲をそそります。辛さや香りのバランスは店によって異なり、食べ比べも楽しいポイントです。西安旅行で絶対に外せないご西安料理です。
ビャンビャン麺の食べ方
西安では、麺とタレをよく混ぜてから食べるのが一般的です。出された直後は具材やスパイスが表面に乗っているだけなので、レンゲや箸で麺と具をしっかり絡めてから食べましょう。
また、店によっては好みで「お酢」「ラー油」「香菜(パクチー)」を追加できるところもあります。自分好みにカスタマイズするのも通な楽しみ方です。
家庭でもできる!簡単ビャンビャン麺の作り方(油泼面スタイル)

材料(2人分):
中力粉:200g
水:約100ml
塩:少々
にんにく(みじん切り):2片
青ねぎ(刻み):適量
唐辛子フレーク:小さじ1
醤油:大さじ1
酢:小さじ1
植物油:大さじ2
作り方:
小麦粉に水と塩を加えてよくこね、生地を30分以上寝かせる。
生地を細長く伸ばし、中央から叩き伸ばす(この時「ビャン!」という音が)。
麺をたっぷりのお湯で茹で、水気を切る。
麺の上ににんにく、ねぎ、唐辛子、醤油、酢を乗せる。
熱した油を「ジュッ」とかけて香りを引き出し、全体をよく混ぜて完成!
※唐辛子はお好みで量を調整しましょう。
西安でおすすめのビャンビャン麺専門店
西安の街には、老舗から新鋭までビャンビャン麺の名店が揃っています。旅行の際にはぜひ立ち寄ってみてください。
- 老米家biangbiang面(ラオミージャ)
観光客にも人気の名店。伝統的な製法とシンプルな味付けが特徴で、地元民からも厚い支持を受けています。
- 袁家村ビャンビャン面館
西安の郊外にある文化観光村「袁家村」にある専門店。伝統的な作り方と素朴な味が魅力です。
- 西安饭庄(シーアンファンジュアン)
格式高めの老舗レストランで、臊子麺(ミンチ入りのスープビャンビャン麺)など本格派のバリエーションが楽しめます。