- 住所:敦煌市沙洲夜市
- 価格:15元/杯
- 営業時間: 09:00~24:00
おすすめポイント:濃厚な味わいとバランスのとれた酸味と甘みが特徴の有名店。 多くの観光客に支持されており、夜市での食べ歩きの途中に立ち寄る人が後を絶ちません。特に暑い日のクールダウンには最適な一杯です。
中国・甘粛省西部に位置する歴史都市、敦煌(とんこう)。世界遺産である莫高窟(ばっこうくつ)や砂漠の絶景で知られる鳴沙山・月牙泉など、見どころ満載の観光地です。そんな敦煌旅行では、壮大な歴史遺産を巡るだけでなく、地元ならではの敦煌グルメもぜひ体験しておきたいポイントのひとつ。
今回は、暑い砂漠の都市で人々に愛され続けるローカルドリンク「杏皮茶(あんぴちゃ)」をご紹介します。独特の甘酸っぱさと清涼感で、観光客の間でも密かなブームとなっている伝統の味。現地での楽しみ方やおすすめのお店、背景文化などを交えながら、たっぷりお届けします。
杏皮茶(あんぴちゃ)は、干したあんずの皮や果肉を煮出して作られる、甘酸っぱい風味の冷たいお茶です。「杏皮」とは、あんず(杏)の皮を意味し、砂糖や氷、時には梅干しやクコの実などを加えて提供されることもあります。見た目は琥珀色で、ほんのりとした酸味と甘み、そしてわずかにとろみを感じる独特の飲み心地が特徴です。
甘粛省や新疆ウイグル自治区など、乾燥地帯では水分補給と夏バテ防止の飲み物として広く親しまれており、特に敦煌では屋台や食堂、カフェで手軽に楽しめるローカルドリンクとして定番です。
敦煌は年間を通して降水量が非常に少なく、日中と夜間の寒暖差も大きい典型的な砂漠性気候です。そんな中で暮らす地元の人々にとって、身体を潤す効果がある杏皮茶はまさに生活必需品のような存在です。特に夏場は気温が40度を超える日もあり、冷たくて甘酸っぱい杏皮茶はリフレッシュに最適。
敦煌の郊外ではあんずの生産も盛んで、乾燥させた「干し杏」や「杏皮」は地元農家の定番保存食品。地産地消の文化が根付く中で、現地で採れたあんずを使った杏皮茶が多くの飲食店で提供されています。
杏皮茶は基本的に冷やして提供されます。とろみのある甘酸っぱさが舌に心地よく、氷を浮かべて飲めば、まるで自然のスポーツドリンクのよう。食後や散策の途中に、体を内側から潤してくれる心強い味方です。
また、酸味と甘味のバランスは店によって少しずつ異なり、自家製シロップを加えたり、レモンやクコの実を入れたりするアレンジも人気です。
ここでは、実際に現地で人気の杏皮茶専門店・販売店を3軒ピックアップしてご紹介します。いずれも観光客だけでなく、地元の人々にも愛されている名店ばかり。敦煌観光やグルメ散策の合間に、ぜひ立ち寄ってみてください。
おすすめポイント:濃厚な味わいとバランスのとれた酸味と甘みが特徴の有名店。 多くの観光客に支持されており、夜市での食べ歩きの途中に立ち寄る人が後を絶ちません。特に暑い日のクールダウンには最適な一杯です。
おすすめポイント:コストパフォーマンス抜群! 4元というリーズナブルな価格ながら、味わいは本格派。甘すぎず飲みやすい仕上がりで、地元民からも「隠れた名店」として高評価を受けています。夜市で気軽に杏皮茶を試してみたい方におすすめ。
おすすめポイント:観光地価格とは思えないリーズナブルさが魅力。鳴沙山や月牙泉の観光途中でも、手頃に杏皮茶を味わうことができます。暑さの中での観光にぴったりの景区内の貴重な清涼スポットです。
どのお店も個性的で、それぞれ違った味わいの杏皮茶が楽しめます。敦煌旅行の際には、ぜひ飲み比べて自分のお気に入りの一杯を見つけてみてください。
最近では、瓶詰めやパウチタイプの杏皮茶も販売されており、スーパーマーケットや土産店でも手に入ります。日本に持ち帰る場合は、冷凍品や液体に注意が必要ですが、「干し杏」を購入して自宅で煮出すことで、現地の味を再現することも可能です。
敦煌観光といえば、歴史遺産巡りのイメージが強いかもしれませんが、ローカルフードを通じて土地の文化に触れることも旅の大きな楽しみです。胡羊燜餅、驢肉黄面、そして杏皮茶——それぞれが敦煌という土地の気候、文化、人々の暮らしを反映した、味の記憶です。
甘酸っぱくてどこか懐かしい味わいの杏皮茶。それは、乾いた喉と心を潤してくれる、砂漠の街・敦煌ならではの癒しの一杯です。
これから敦煌旅行を予定している方は、ぜひ現地で一度は杏皮茶を味わってみてください。歴史探訪の合間に立ち寄るカフェや屋台で、ほんのり甘く、キリッと酸っぱい伝統の味に癒されること間違いなしです。